プロトコル 
 基本的機能 
 検討項目 
 分類の観点 
 自律システム 
 IGP 
 コンバージェンス 
 クラスレス 

 RIP 
 IGRP 
 OSPFv2 
 EIGRP 
 BGP 
 動的ルーティングプロトコル
 ・RIP(RIPv1/RIPv2)、OSPF、BGP(BGP4)

 基本的機能
 ・あるルータが認識しているネットワーク番号とサブネットマスクに関する情報と、
  ルータ間の距離、スループット、転送遅延、コストなどのパフォーマンスに関する
  情報を2つのルータ間で通知(これらの情報:ルーティングの「メトリック」)

 使用するルーティングプロトコルを選択するときの検討項目
 ・ネットワークの障害時に代替への迅速な切替が可能か
 ・パフォーマンス情報に従った最適な経路の選択が可能か
 ・宛先ネットワークへの経路が複数の場合、負荷を調整しながら並列に使用できるか
 ・ルーティングプロトコル自体によるネットワークへの負荷はどのくらいか
 ・ルーティングプロトコルを処理すつためのCPUとメモリの使用量はどのくらいか
 ・ネットワークの規模拡大に耐えられるか

 プロトコル分類の観点
 ・ルーティングプロトコルの適用範囲
AS (Autonomous System、自律システム)の内部か、外部か
 ・ルーティングプロトコルのアルゴリズム
 ・クラスフルルーティングプロトコル、クラスレスルーティングプロトコル

 自律システム
 ・狭義
同一ルーティングプロトコルを採用しているネットワークの集合
 ・広義
ある管理組織が同一の管理ポリシ-に従って運用されているNWの集合
 ・固有のIPを持ったホストの集合を特定のルールでつなげたもの
 ・各ASをつないだものがネットワーク全体
ネットワークのネットワーク:インターネット
 ・ルーティングプロトコルはAS間のやり取りで使われる
 ・IGP(Interior Gateway Protocol):AS内で用いる
RIP、OSPF
 ・EGP(EXterior Gateway Protocol):AS外で用いる
AS間をつなぐために規定
組織と組織をつなぐ(異なるルーティングポリシーを理解できる)
BGP4
 ・自律システム番号

 ルーティングアルゴリズムによるIGPの分類
 ・ルータ同士が「どのような情報」を「どのように」交換するかという分類
 ・ディスタンスベクタ型ルーティングプロトコル
ルーティングテーブルに情報を交換
RIP、IGRP
 ・リンクステート型ルーティングプロトコル
自分が持っているインタフェース情報(リンクステート)を交換
OSPF
 ・ハイブリッド(拡張ディスタンスベクタ)型ルーティングプロトコル
リンクステート型の特徴を取り入れる
EIGRP

 ルーティングテーブルのコンバージェンス(収束)
 ・ネットワーク上のすべてのルータが、すべての経路を認識いる状態
 ・ルーティングアルゴリズムによってコンバージェンス状態になるまでの時間が異なる
 ・コンバージェンス時間
ディスタンスベクタ型:長い
リンクステート型:短い

 クラスフルルーティングプロトコルとクラスレスルーティングプロトコル
 ・ルータ同士の交換情報にサブネットマスクの情報が含まれるかどうか
 ・クラスフルルーティングプロトコル
RIPv1、IGRP
サブネットマスクの情報が含まれない
受信したインタフェースのサブネットマスクを適用する
クラスによるナチュラルマスクを適用する
不連続サブネット(分断サブネット)はサーポートできない(制約事項)
異なるメジャーネットワークによって分断されているサブネット
「自動集約」サポート
 ・クラスレスルーティングプロトコル
サブネットマスクが含まれる
RIPv2、OSPF、IS-IS、EIGRP、BGP