Index ISO ISO21500 ツールと技法 | EVM |
アーンド・バリュー・マネジメント (EVM:Earned Value Management) ・プロジェクトの実績と進捗を客観的に測定するマネジメント手法。 ・出来高(完了した作業の予算コスト)、実コスト、計画を比較して、パフォーマンスを測定する。 基本パラメータ ・完成時総予算(BAC:Budget at Completion) 計画時のプロジェクトの総予算 プランド・バリュー(PV)の最終的な値と同じ ただし、コンティンジェンシー予備は含むが、マネジメント予備は含まない。・アーンド・バリュー(EV:Earned Value) 出来高 Earned(生み出された) Value(価値):作業の結果、どのくらいの価値を生み出したか 完了した作業に対する予算コスト 予算上100万円分のコストの作業を完了したら、EVは100万円 ※たとえ実際のコストが1000万円であっても1万円であっても・プランド・バリュー(PV:Planed Value) ある時点で、完成する予定の作業に対する予算コスト 4月1日に100万円分の予算の作業が完了する計画になっていたら、 その時点のPVは100万円 計画はすごく遅れているが「計画上は、現時点で100万円分の作業が完了したはず」・実コスト(AC:Actual Cost) ある時点までの作業によって発生した「実際のコスト」 4月1日時点で合計1億円のコストが出ていたら、4月1日時点のACは1億円パフォーマンスを測定する指標 ・スケジュール差異(SV:Schedule Valiance) スケジュール差異 SV = EV - PV (出来高から計画を引いたもの) プラスならば作業先行(OK)、マイナスなら遅延(NG) SVが1万円なら、1万円分の作業が進んでいる。 SVがマイナス1万円なら、1万円分の作業が遅れている。・コスト差異(CV:Cost Valiance) CV = EV - AC (出来高から実際のコストを引いたもの) プラスならコスト内(OK)、マイナスならコスト超過(NG) CVが1万円なら、予定より1万円少ないコストで済んでいる。 CVがマイナス1万円なら、予定より1万円のコスト超過・スケジュール効率指数(SPI:Schedule Performance Index) スケジュール効率指数 SPI = EV / PV (出来高と計画との比) 1より大きい場合はスケジュール順調(OK)(出来高>計画) 1より小さい場合はスケジュール遅延(NG)(出来高<計画) SPI = 1.1 ならば、1割ほどスケジュールに先行 SPI = 0.9 ならば、1割ほどスケジュールが遅延・コスト効率指数(CPI:Cost Performance Index) CPI = EV / AC (出来高と実コストの比) 1より大きい場合はコスト効率が良い(OK) (出来高>実コスト) 1より小さい場合はコスト効率が悪い(NG) (出来高<実コスト) CPI = 1.1 ならば、1.1のコストがかかる作業を、1のコストで終わらせた。 CPI = 0.9 ならば、0.9のコストがかかる作業に、1のコストを使ってしまっている。・残作業のコスト見積り(ETC:Estimate To Complete) 残作業のコスト見積り ETC=(BAC-EV)÷CPI ※現在のCPIが今後も続く場合のモデル ETCの計算方法はモデルによって異なる・完成時総コスト見積り(EAC:Estimate At Completion) 完成時総コスト見積り EAC = AC+ETC・残作業効率指数(TCPI:To-Complete-Performance-Index) 残作業効率指数 TCPI=(BAC―EV)/(BAC―AC) もしくは (BAC―EV)/(EAC―AC) ※計画を当初予算を変えない場合と、目標予算を変更した場合 計画予算内に収めるために必要となるコスト効率 BACやEACなどの目標を達成するために必要なコストパフォーマンス BACが実現不可能な場合、EAC(完成時総コスト見積り)の予測を作成 EACが承認されたら、コストパフォーマンスの目標としてBACよりEACが優先される。 |
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